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猫による、猫のための、猫の本

2021-01-19

4月にリリース予定の中高生向け「ジャパンナレッジSchool」搭載のコンテンツ『現代国語例解辞典』に掲載されているコラムに、こんな一文があります。

「用例の数だけ比較したら犬の9383件が猫の7565件を上回るが、共起表現(結びつき)を眺めてみると…。猫ちゃん、猫さん、猫語といった表現に偏愛ぶりがのぞく。一方の犬は犬種、犬舎など実用的。また、「猫好き」が「犬好き」より上位にあることも興味深い。」(引用元:ね‐こ【猫】, 現代国語例解辞典(第五版)(小学館), ジャパンナレッジSchool)

確かに愛犬家は相棒や家族として対等な関係で犬に接している方が多い一方、猫好きは振り向いてくれない相手を必死で追いかけるような偏愛ぶりを発揮している人が(私も含め)多い気がします。
まるで憧れの人を追いかけるファンのように、時には家来のように、猫に対してとっても従順。なぜ犬好きと違って猫好きはこんなことになってしまったのか。。。
そんなことを考えていたら、ちょっと面白い本を見つけました。

タイトルは『猫語の教科書(ポール・ギャリコ 著/ちくま文庫)』。
その名のとおり、猫による猫のための教科書。つまり著者は猫で、ポール・ギャリコが猫語を翻訳して出版した本というわけなんです。

ちゃんと著者のプロフィールと顔写真も掲載されています。
プロフィールによると、著者は生後6週間で事故により母をなくし1週間ほどの野生生活を経て人間の家の乗っ取りを決意したそう。笑
「いかにして居心地のいい家に入りこむか、飼い主を思いのままにしつけるか、その経験を生かして本書を執筆。」とのこと。
もうこれだけで、じゅうぶん興味をそそられます。
内容はというと、人間を虜にする可愛いしぐさや美味しいご飯をもらう方法から、うちの猫は特別な子と飼い主に思わせる心理テクニックまで人間関係にも役立ちそうなハウツーがたくさん。
プロフィールのとおり、人間にうまくとりいって幸せに暮らす方法が猫目線で書かれた教科書です。
飼っているつもりが猫にしつけられていたのは自分の方だったのか、と現在絶賛ネコ飼い中の私は愕然といたしました。
世の中の猫たちは、教科書を手本にして人間を支配していたのですね。なんとも恐ろしい・・・。

2021-01-19 written by マツオカ
本日も、早朝5時に飼い猫に大きな鳴き声で起こされエサをねだられました。日によっては、テーブルの上に置いてある物を全て床に落とされエサを要求されることも。そして、文句ひとつ言わず従う私・・・。
この主従関係がくつがえることは、この先も無いでしょう。