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ラップから見られる社会問題

2022-09-06

初めまして!ネットアドバンスのインターンシップに参加させていただいているヨコヤマと申します!
今回こちらに記事を書かせていただけるということで、私の好きなラップについて紹介させていただこうと思います!

そもそも私がラップを好きになったのは、小学1年生からしているHIPHOPダンスがきっかけでした。気付けば洋楽のラップで踊っていて、小さい頃からラップは私にとって身近で大好きな音楽でした。最初は曲のリズムや雰囲気をかっこいいと思うのみでしたが、さらに私がラップにハマったのが、2019年頃からです。日本語のラップで踊ることが増え、ラップから社会問題がみられることを、理解しやすい母国語の日本のラップで学んだときでした。今回はそんな、ラップに社会問題が映し出されていると感じられるラップ曲2曲を紹介させていただきます!

1つ目はちゃんみなさんの『美人』。
この曲は彼女の実体験から生まれた曲の1つです。彼女は高校生ラップ選手権に出場し注目を集めますが、同時にSNSでは彼女の容姿を侮辱した誹謗中傷を浴び、その言葉に応えようとする努力とその言葉に傷ついたストレスで約16キロも痩せてしまいました。しかし彼女の姿に集まったのは「綺麗」という言葉。現代ならではの問題に直面し、歌詞にあるように“あの時狂った精神に才能が開花”した彼女の、実体験という重みを持つリリックだからこそ、さらに湧き出る彼女の魂からの表現力が心に突き刺さる一曲です。

もう1つはAwichさんの『Queendom』。
沖縄出身の彼女は幼いころから米軍基地の“フェンスの向こう”に憧れ、沖縄の抱える問題から沖縄を嫌う時もありながら、沖縄の音楽シーンを広めるためビジネスを学びにアメリカへ留学。そこで夫と出会い出産しますが、彼が後に麻薬密売人と分かりその関係で銃殺され亡くなってしまいます。このストーリーと“俺が一番のファンだ”という夫の言葉が相まって、彼女は絶望から立ち上がり“諦めてたステージに立つ夢”を追い、武道館に立つ決意を歌ったのがこの曲です。葛藤と辛さから見出し手にした彼女の強さを存分に感じられる一曲です。

ラップはただかっこいいだけでなく、そこに公共性のある社会問題が落とし込まれていて、そこから物事について考えさせられるのも魅力の1つです。特に今回紹介させていただいた彼女たちにいえるのは、辛さを経験しそれを自分の中で消化し強さへと変える力です。彼女たちの力強さに私も自分を奮い立たせ前に進めたことが何度もあります。是非この記事から魂のラップに興味を持っていただければ嬉しい限りです。

2022-09-06 written by ゲスト
拙い文章ですが、最後までお読みいただき誠にありがとうございました!