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おひめがだけ【姫神岳】

読者カード 項目 2018年10月22日 公開

2017年03月06日 古書人さん投稿

用例:○姫神嶽(ヲヒメカダケ) 城カラ西北方二日ノ行程ナリ頭木村ト云所カラ能ク見ユル
『奥羽道記』 1691年 丸山可澄
語釈:姫神岳(ひめがみだけ)の異称。姫神山ともいう。北上高地の北部,岩手県盛岡市の旧玉山村にある標高1124mの山。全山が中生代の花コウ岩からなる角錐状の山で,頂上付近は花コウ岩が露出する。周囲は標高350~900mの高原が広く開けているが,姫神岳はこれらの高原面からとり残された残丘である。坂上田村麻呂が守護神を山頂にまつり,この地方を支配したとの言い伝えがある。玉東山とも呼ばれ,岩手山,早池峰(はやちね)山とともに南部の三霊山として山岳信仰の中心であった。玉山に姫神嶽神社がある。春のスズラン,秋の紅葉の季節に登山者が多く,女性的な山容は,北上川をはさんで西側にある岩手山の雄壮な山容と好対照である。石川啄木の生地である渋民(しぶたみ)村(現,盛岡市玉山区渋民)は,姫神岳西麓にある。〔平凡社『世界大百科事典』@JapanKnowledge〕

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、立項されませんでした。用例は読みの語形を優先しますが、それとは別に「ひめがみだけ」を立項し、そこで具体的な説明をすべき所ではあります。

著書・作品名:奥羽道記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1691年

著者・作者:丸山可澄

掲載ページなど:79ページ

発行元:古典文庫