こうみやま【高見山】
読者カード 項目 2018年11月27日 公開
用例: | うの峠とて少しき坂を登りて、むかふに伊勢のかうみ山・高取の城みゆる。〈巻第八 従高野山到和州郡山記〉 |
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『千種日記』 1683年 著者不詳 | |
語釈: | 奈良県宇陀郡御杖(みつえ)村・吉野郡東吉野村と三重県松坂市の境界にある山。標高1,248.9m。室生赤目青山国定公園のうち。その南を東西に走る櫛田川および吉野川(紀ノ川)上流の河谷を結ぶ道は,大和・紀北方面と伊勢との連絡路に当たり,石上麻呂の「吾妹子をいざみの山を高みかも大和の見えぬ国遠みかも」(万葉集巻1)とある。「いざみの山」は高見山を指すとされている。また,高見山頂上には神武天皇東征の先導をしたといわれる八咫烏(賀茂建角身命)を祀る高見神社の小祠があり,その祭礼は旧8月15日に行われる。〈以下略〉〔『新版角川日本地名大辞典』@JapanKnowledge"高見山(たかみやま)"〕 |
コメント:取り敢えず
編集部:第2版では、立項されませんでした。「たかみやま(高見山)」が「かうみやま」と一般に呼ばれていたのかは不詳で、場合によっては、この例は「たかみやま(高見山)」の補注で紹介した方がいいのかもしれません。
著書・作品名:千種日記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1683年
著者・作者:著者不詳
掲載ページなど:352ページ
発行元:古典文庫