日国友の会



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ローマ

読者カード 用例 2019年07月13日 公開

2017年11月06日 古書人さん投稿

用例:イタリヤ〈略〉属甚多シ其第一ナル者ロウマと云奇怪多キ国也と云〈巻五〉
『増補華夷通商考』 1708年 西川求林齋
語釈:(一)イタリア半島中部にラテン人のたてた古代都市国家。のち世界的帝国に発展する。伝説では紀元前七五三年に建設され、最初は王政、前五一〇年ごろ共和政となる。貴族・平民の身分闘争の末、前三世紀末に身分的平等が成り、対外的にはイタリア半島を平定し、カルタゴとのポエニ戦争の勝利により地中海帝国に発展。前二世紀なかばからの内乱時代も、前二七年アウグストゥスの統一により収拾され、帝政に移行。二世紀にわたる「ローマの平和」を謳歌し、五賢帝時代には版図は最大となったが、二世紀末から衰退。軍人皇帝時代の内憂外患を除去したディオクレティアヌスは三世紀末にドミナトゥス(専制君主政)を敷いたが、テオドシウス帝の死後、三九五年帝国は東ローマ帝国と西ローマ帝国に分かれた。前者は一四五三年まで続くが、後者は四七六年ゲルマンのオドアケルに滅ぼされた。文学・芸術ではギリシアの模倣の域を出なかったが、軍事・土木・法制に独創的な才を発揮し、ギリシア文化・キリスト教をヨーロッパに普及・継承させる役割を果たした。

コメント:解釈1の事例で遡ります

編集部:2011年3月20日付けで、『邊要分界図考』(1804)の例をご紹介いただいていますが、さらに、96年さかのぼることになります。

著書・作品名:増補華夷通商考

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1708年

著者・作者:西川求林齋

掲載ページなど:巻五、六オ後ろから5行目

発行元:国会図書館デジタルコレクション