てんとりむし【点取虫】
読者カード 用例 2018年03月24日 公開
用例: | つい私が「学校の点取り虫の根性は、棄てるべきだ。」と云ふと、兄貴は「生意気を言ふな。はたから口出しするな。うちのことはお前は傍観するだけにしてくれ。」と言つて、計算に没頭した。 |
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『貧乏性』 1951年 井伏鱒二 | |
語釈: | 〔名〕試験の成績を気にして良い点をとることだけを目的に勉強する学生を、あざけっていうことば。点取り。 |
コメント:文例としてさかのぼります。
編集部:第2版では、小林花眠『新しき用語の泉』(1921)からの例が早いのですが、文例としては、開高健『青い月曜日』(1965−67)よりも、さらに、16年さかのぼることになります。
著書・作品名:貧乏性
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1951年
著者・作者:井伏鱒二
掲載ページなど:94ページ〔雑誌『文芸』9月号、1951〕
発行元:河出書房