アイゴー
読者カード 項目 2018年04月03日 公開
用例: | 母は英用をみとめると「アイゴー!」と叫んで、いきなり顔を歪め、両手を打ち広げて駈け出した。英用も駈けた。 |
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『八・一五以後』 1947年 金達寿 | |
語釈: | 〔感動〕(朝鮮語から)感情を瞬間的に表現するときに用いられる。悲しいとき,うれしいとき,腹立たしいとき,あきれたとき,人に久しぶりにあったとき,力のいるとき等,その表現範囲はきわめてひろい。アイグ,オイク,エーグ,女ことばとしてアイグモニのように,音と形を変えながら,そのときどきの感動,感嘆のニュアンスや程度,男女語のちがいなどを,微妙かつ豊かに表現しわけることができる。なお,葬式で泣きさけぶことを指す名詞の〈哀号〉は,まったく別種の言葉であり,〈哀号〉の朝鮮音はエーホæhoである。 〈平凡社 「世界大百科事典」 第2版より〉 |
コメント:【哀号】とは違う感動詞として。
解題の422頁に雑誌『新日本文学』1947年10月号に発表とあります。
編集部:第2版では、立項されませんでした。
著書・作品名:八・一五以後
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1947年
著者・作者:金達寿
掲載ページなど:155ページ〔『金達寿小説全集一』、1980〕
発行元:筑摩書房