ゆうめいぜい【有名税】
読者カード 用例 2018年05月14日 公開
用例: | 私は、さうした社会的名分のために、いくらか金を出すものは、私のやうに多少名を知られてゐる者の義務だと思つてゐた。私はそれを有名税だと思つてゐた。 |
---|---|
『或日来た人達』 1923年 菊池寛 | |
語釈: | 〔名〕有名であるがゆえに払わなければならない代償を、税にたとえていう。 |
コメント:さかのぼります。解題687頁に「新小説」大正12年5月号に発表とあります。(大正12年=1923)
編集部:2008年7月20日付けで、末広鉄男さんに、源氏鶏太『三等重役』(1951)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、28年さかのぼることになります。
著書・作品名:或日来た人達
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1923年
著者・作者:菊池寛
掲載ページなど:305ページ〔『菊池寛全集 第三巻』、1994〕
発行元:文藝春秋