イミル
読者カード 項目 2019年11月29日 公開
用例: | 再び凝りて霜となり、やがて化して一の巨魔(ヨーツン)(Jotunn)となりぬ。名けてイーミル(Ymir)といふ。 |
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『北欧神話(「希臘及北欧神話」より)』 1919年10月29日 訳者 杉谷虎蔵 | |
語釈: | (Ymir)《イーミル》北欧神話の巨人の祖。『エッダ』によると、太古に霜と熱風がぶつかって生じた滴(しずく)が生命を得、イミルになった。牝牛(めうし)アウズフムラの乳を飲んで生きるイミルは、巨人ボルの息子たちであるオーディン、ビリ、ベーらによって殺され、その身体からは大地、血からは海と湖、そして骨からは岩がそれぞれつくられた。さらに頭蓋骨(ずがいこつ)からは天が、まつげからは砦(とりで)ミドガルドがつくられ、脳みそは空中に投げられて雲となった。しかしイミルが倒れると、傷口から流れ出たおびただしい血によって霜の巨人族は残らず溺(おぼ)れ死に、ベルゲルミルという巨人とその妻だけが挽臼(ひきうす)の台に登って助かる。新しい霜の巨人族はこの2人から由来したという。〔『ニッポニカ』@JapanKnowledge〕 |
コメント:取り敢えず
編集部:第2版では、立項されませんでした。
著書・作品名:北欧神話(「希臘及北欧神話」より)
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1919年10月29日
著者・作者:訳者 杉谷虎蔵
掲載ページなど:408ページ
発行元:冨山房