しゅくめい【宿命】
読者カード 用例 2019年10月19日 公開
用例: | されど彼等は一たび日光に触るれば、忽ち化して石となるべき宿命(シュクメイ)を有するが故に、 |
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『希臘及北欧神話』 1919年10月29日 訳者 杉谷虎蔵 | |
語釈: | 〔名〕(「めい」は「命」の慣用音)生まれる以前から定まっている運命。宿運。しゅくみょう。 |
コメント:確例です
編集部:第2版では、『哲学字彙』(1881)の例が早いのですが、確例はこれが初めてですね。「補注」に、「近代以前は仏語として「しゅくみょう」と読まれていたが、今日一般に用いられる「しゅくめい」とは意味にずれがあり、「しゅくめい」は明治開化期のいわゆる「新漢語」と思われる」とあります。
著書・作品名:希臘及北欧神話
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1919年10月29日
著者・作者:訳者 杉谷虎蔵
掲載ページなど:411ページ
発行元:冨山房