ずべ
読者カード 用例 2018年10月16日 公開
用例: | あれは中学の二年頃だつたが、友だちといへばいたづらつ子ばかりだつた中にも抜んでた一人が居た。彼はヅベの中のヅベであつた。 |
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『海上日記』 1917年 水上瀧太郎 | |
語釈: | 〔名〕不良少女。ふしだらな少女。ずべこう。 |
コメント:さかのぼります。不良少女ではなく不良少年で用いられています。後記6頁に「三田文學」大正5年12月号より大正6年1月、2月、3月、4月、5月の六号の亙って連載、大正6年12月春陽堂「海上日記」に収録とあります。
編集部:第2版では、川端康成『浅草紅団』(1929-30)からの例が早いのですが、さらに、13年ほどさかのぼることになります。
著書・作品名:海上日記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1917年
著者・作者:水上瀧太郎
掲載ページなど:580ページ〔『水上瀧太郎全集一巻』、1941〕
発行元:岩波書店