はったせん【八田線】
読者カード 用例 2018年09月22日 公開
用例: | 從來の硏究によれば古北區中の滿洲部とシベリア部との動物地理學上の境界線(主として哺乳類及鳥類に關し)は一八八三年ブラキストン氏により津輕海峽を以て之れに充つべしとなし後之れをブラキストン線と呼び重大なるものとせられしが其後八田博士(一九一〇年)は爬蟲及兩棲類の硏究により宗谷海峽の方更に著しき境界線なりと主張せられたり、これを八田線と呼ばん。 |
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『日本鳥類の分布に就て〔地學雜誌 第四百三十七號〕』 1925年7月15日 黑田長禮 | |
語釈: | 〔名〕動物分布上の境界線の一説。八田三郎が提唱。両生類・爬虫類などの地理的分布から、旧北区中の北極区系と東アジア系の動物分布の境界線は、ブラキストンが主張する津軽海峡でなく宗谷海峡にあるとした。宗谷線。 |
コメント:遡ります。
編集部:2018年6月14日付けで、ねじり草さんに、徳川宗賢『言葉・西と東』(1981)からの例をご紹介いただいていますが、さらに、56年さかのぼることになります。
著書・作品名:日本鳥類の分布に就て〔地學雜誌 第四百三十七號〕
媒体形式:その他
刊行年(月日):1925年7月15日
著者・作者:黑田長禮
掲載ページなど:370頁1-4行目〔『地學雜誌 第四百三十七號』〕
発行元:東京地學協會