フリージア
読者カード 用例 2018年11月07日 公開
用例: | 夜にせつ子がチユリツプとフレヂヤの花を買つて来た。〈明治四十四年四月二十七日〉 |
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『明治四十四年当用日記』 1911年 石川啄木 | |
語釈: | 〔名〕(ラテン freesia)《フリージャ》アヤメ科の多年草。南アフリカ原産で、切り花、鉢物用に栽培される。高さ約四〇センチメートル。地下に狭卵形の球茎がある。葉は細い剣状。春、花茎の上端の急角度に曲がった部分に数個の漏斗状花をつけるが、すべての花は上向きに開くため、一列に並んでいるように見える。花は白・黄・桃・紅・紫などで品種が多く強い芳香を放つ。あさぎずいせん。学名はFreesia 《季・春》 |
コメント:2011年7月2に投稿がありますが、同年なので参考までに。
編集部:第2版では、吉屋信子『花物語』(1919)からの例が早いのですが、さらに、8年さかのぼることになります。
著書・作品名:明治四十四年当用日記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1911年
著者・作者:石川啄木
掲載ページなど:363ページ〔坪内祐三・松山巖編『明治の文学 第19巻 石川啄木』、2002〕
発行元:筑摩書房