いさぎいい【潔】
松井カード 語釈 2019年01月08日 公開
用例: | 卓上に掛けた白い布が又此明るさを助けるやうに、潔(イサ)ぎいい光を四方の食卓から反射してゐた |
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『彼岸過迄』 1912年 夏目漱石 | |
語釈: | 〔形口〕「いさぎよい(潔)」に同じ。 |
コメント:2版では方言扱いになっている。
編集部:第2版では、「勇ましい、元気がいい、すばらしい」の意で長崎市の資料が、「たいへん多い、たいへん大きい」の意で福岡県久留米市の資料が添えられています。この場合は「清らかですがすがしい」とも「小気味がよい」とも取れそうですね。
著書・作品名:彼岸過迄
媒体形式:
刊行年(月日):1912年
著者・作者:夏目漱石
掲載ページなど:124ページ、1行目〔『漱石全集 第五巻』、1966〕
発行元:岩波書店