じわじわ
読者カード 語釈 2022年05月27日 公開
用例: | 一昨々夜の十時二十分ごろ京橋区八丁堀仲町三十五番地の牛肉店(ぎうにくてん)石塚音吉方の二階にて鍋をジワジワいはせ獨酌で飲んでゐるのハ〔雑報●破落大工へ重傷を負はす〕 |
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『東京朝日新聞附録(第2990号)』 1894年11月14日 | |
語釈: | 〔副〕「じゅうじゅう」に同じ。 |
コメント:解釈1の3の事例で遡ります
編集部:「じわじわ」の1の3の語釈は「汗、涙などが少しずつにじみ出るさまを表わす語。」とありますが、ここは、文脈から鍋の擬音語と思われるので、とりあえず「じゅうじゅう」に同じ。としました。「じわじわ」の方言欄の(12)に「しばらく煮るさま。ことこと煮るさま」とあり、山形県米沢市の方言資料を典拠としていますが、あるいはこれに近いと解釈した方がいいかもしれません。ちなみに、「じゅうじゅう」の語釈は「油、魚や肉のあぶら身などが焼ける音、熱したものを水につけた時の音、また、そのさまを表わす語」となっています。
著書・作品名:東京朝日新聞附録(第2990号)
媒体形式:新聞・広報・官報
刊行年(月日):1894年11月14日
著者・作者:
掲載ページなど:3ページ
発行元:東京朝日新聞社