おもてうら【表裏】
読者カード 用例 2022年11月11日 公開
用例: | 文武といふも。天地といひ。おもてうらといふ。上下といふ。もなこれ也。〔上〕 |
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『龍鳴抄』 1133年 | |
語釈: | 〔名〕(1)おもての方とうらの方。うらおもて。表面と裏面。ひょうり。 |
コメント:声の話をしているので、声の表裏のことを言っているのでしょうか。
編集部:第2版では、『文明本節用集』(室町中)の例が早いのですが、確実にさかのぼりますね。この前の部分に、「呂といふ声はおとこのこゑなり。律のこゑといふは女のこゑなり」とありますね。「こゑ」つまり楽音を話題にしているわけですね。多義的なので、語釈に「一対になるものの」とでも加えたほうがいいかもしれません。
著書・作品名:龍鳴抄
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1133年
著者・作者:
掲載ページなど:26ページ下段2行目〔「群書類従」(第十九輯・巻第342・管弦部二)、2002〕
発行元:続群書類従完成会