日国友の会



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ちょうしゅうせいばつ【長州征伐】

松井カード 用例 2019年05月13日 公開

2019年05月13日 江東遊民さん投稿

用例:実際是は爺が長州征伐の時に用いたのです
『吾輩は猫である』 1905-06年 夏目漱石
語釈:幕末、江戸幕府が長州藩に対して行なった制裁と武力攻撃。元治元年(一八六四)尊攘派に打撃を与えるため、禁門の変での長州軍の皇居への発砲を理由に出兵。これに対し、四国艦隊砲撃事件以後保守派が台頭していた長州藩は、禁門の変の主謀者を処刑、恭順の意を表わし、幕府軍は戦わずに撤兵した(第一次征長)。この処置に不満を抱いた討幕派の高杉晉作らは馬関を中心に挙兵、奇兵隊ほか民兵諸隊により保守派を一掃して藩の主導権を握り、幕府に反抗した。幕府は慶応二年(一八六六)長州再征を行なったが、薩長連合のため薩摩藩は出兵を拒否し、洋式の兵器を備えた長州軍を相手に苦戦。将軍徳川家茂の死後まもなく、小倉落城を機に撤兵(第二次征長)。以後、幕府の権威は急速に失われた。長州征討、幕長戦争、長州戦争との称もある。

コメント:2版に例なし。

編集部:第2版では、用例が入りませんでした。

著書・作品名:吾輩は猫である

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1905-06年

著者・作者:夏目漱石

掲載ページなど:126ページ後ろから5行目〔『漱石全集 第一巻』、1965〕

発行元:岩波書店