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やくしじ【薬師寺】

読者カード 用例 2022年11月15日 公開

2019年05月15日 古書人さん投稿

用例:薬師寺にのりきよといひし三鼓うちまひければ。清貞もしりてやあるらん。〔上〕
『龍鳴抄』 1133年
語釈:(二)奈良市西ノ京町にある法相宗の大本山。天武天皇九年(六八〇)皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈って造立起願され、文武天皇二年(六九八)にできた。初め飛鳥に建てられたが、のち藤原京に移され、平城京遷都に伴い養老二年(七一八)現在地に移転。もとのものを本薬師寺と呼ぶ。創建当時の伽藍は龍宮を模したといわれ、その配置を薬師寺式と呼ぶ。天祿四年(九七三)金堂・塔のほかは焼失し、間もなく再建されたが、度重なる災禍により東塔と東院堂のみが残る。東塔は三層裳階(もこし)付きで、本尊の薬師如来および両脇士像(薬師三尊)・観音菩薩立像、麻布著色吉祥天像、仏足石などとともに国宝。なお金堂は昭和五一年(一九七六)に、西塔は同五五年に当初の形にもとづいて再建された。

コメント:解釈2の事例で遡ります

編集部:2008年3月21日付けで、『天王寺秘決』(1229)の例をご紹介いただいていますが、さらに、96年さかのぼることになります。

著書・作品名:龍鳴抄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1133年

著者・作者:

掲載ページなど:34ページ上段後ろから4行目(「群書類従」(第十九輯)巻第342 管弦部二、2002)

発行元:続群書類従刊行会