日国友の会



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られる(受身)

読者カード 用例 2019年07月09日 公開

2019年07月03日 monoさん投稿

用例:世の中はいかにくるしと思ふらん こゝらの人に恨みらるれば〔雑体・一〇六二〈在原元方〉〕
『古今和歌集』 905-914年 佐伯梅友校注
語釈:〔助動〕〈略〉(2)受身を表わす。他から何らかの動作・作用の影響を受ける意を表わす。作用の受け手、すなわち受身形の主語は、人間・動物など有情のものであるのが普通である。動作を直接に受け、またその影響をこうむることによって、被害や迷惑、または恩恵などを受ける感じをも含むことが多い。ふつう、動作・作用の行ない手は、「…に」の形で表現される。

コメント:「恨まれている」という受身の意味なので、さかのぼる用例だと思います。

編集部:第2版では、『落窪物語』(10c後)からの例が早い例として添えられています。

著書・作品名:古今和歌集

媒体形式:単行本

刊行年(月日):905-914年

著者・作者:佐伯梅友校注

掲載ページなど:249ページ〔『古今和歌集』(岩波文庫)、1981〕

発行元:岩波書店