日国友の会



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あめ【雨】

読者カード 用例 2019年07月11日 公開

2019年07月03日 monoさん投稿

用例: (東宮のかくれ給へる比よめる)
君まさぬ春の宮には桜花泪の雨にぬれつゝそふる
『貫之集』 945頃年
語釈:〔名〕(2)たえまなくたくさん落ちそそぐもの、身にふりかかるものをたとえていう。(イ)涙のあふれでるたとえ。

コメント:さかのぼる用例だと思います。以下の用例もさかのぼる用例だと思います。00956 //後撰和歌集 //後撰和歌集巻第十三 //恋歌五 //こと女に物いふときゝて、もとのめの内侍のふすへ侍けれは //よしふるの朝臣 //めもみえす/涙の雨の/しくるれは/身のぬれきぬは/ひるよしもなし //(国文学研究資料館HPより)

編集部:第2版では、『源氏物語』(1001-14頃)の例が早い例として添えられています。

著書・作品名:貫之集

媒体形式:単行本

刊行年(月日):945頃年

著者・作者:

掲載ページなど:577ページ〔塙保己一編『群書類従・第十五輯(訂正三版)』(巻第二百四十七・紀貫之集、第九哀傷部)、1993〕

発行元:続群書類従完成会