がくたい【楽隊】
読者カード 用例 2019年08月12日 公開
用例: | 〔楽隊〕馬鈴薯の菜、楽隊はドンガチヤ/゛\やる故ジヤガイモのジヤガに通はせたもの、刑務所などで馬鈴薯の菜が出た時、犯罪者間に使はれる。 |
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『ポケツト隠語辞典』 1929年 学術普及社編 | |
語釈: | 〔名〕(2)(「ブーブージャガジャガ」という器楽演奏の音から)豚肉とジャガイモとの煮つけをいう、囚人仲間の隠語。〔特殊語百科辞典(1931)〕 |
コメント:(2)の語義で遡ります。ただ、この例だと豚肉は入っていないので、別語義になるでしょうか。
編集部:第2版の典拠よりも2年さかのぼることになります。意味については、料理の「楽隊」がジャガイモの料理であることは確かですが、そこに豚肉が入っているのかどうかという問題であり、あるいは楽隊の擬態語をどのように捉えるかという問題でもあります。あえて別ブランチにするまでもなく、基本語義を踏まえて、語釈の方を工夫すべきかもしれません。
著書・作品名:ポケツト隠語辞典
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1929年
著者・作者:学術普及社編
掲載ページなど:23ページ
発行元:学術普及社