どくえい【独詠】
読者カード 用例 2020年01月19日 公開
用例: | 〔一二・池亭記〈慶滋保胤〉〕 人之為師者、先貴先富、不以文次、不如無師。人之為友者、以勢以利、不以淡交、不如無友。予杜門閉戸、独吟独詠。 |
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『本朝文粋』 1060頃年 藤原明衡 | |
語釈: | 〔名〕ひとりよむこと。特に、詩歌をつくる際に、聞き手を想定せずに、自分自身にささやきかけるようにうたうこと。一人称的な発想で、うたをよむこと。←→対詠。 |
コメント:
編集部:第2版では、『明衡往来』(11C中か)から早い例が引かれています。大漢和には「独吟」あれど「独詠」なし。
著書・作品名:本朝文粋
媒体形式:その他
刊行年(月日):1060頃年
著者・作者:藤原明衡
掲載ページなど:336ページ下段後ろから4行目〔『新日本古典文学大系27』、1992〕
発行元:岩波書店