日国友の会



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はいしゃく【盃杓】

読者カード 項目 2020年06月09日 公開

2019年10月15日 若桜木虔さん投稿

用例:〔一一・対残菊待寒月詩序〈紀長谷雄〉〕
雖無盃杓、雖無管絃、一詠一吟、遣懐於筆硯之間耳。
『本朝文粋』 1060頃年 藤原明衡
語釈:〔名〕さかづきと酒を酌む柄杓。転じて、さかもりをいう。〔cf.大修館『大漢和辞典』〕

コメント:意味は同じですが、用字が微妙に異なるので投稿します。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。諸橋『大漢和辞典』は、「杯酌」と「杯杓」を別項目としているのに倣います。「杓」にも転義として「酌む」意味はありますが、この場合は「ひしゃく」の意味に解しているようです。『漢書』と皮日休『二遊任詩』を引いています。

著書・作品名:本朝文粋

媒体形式:その他

刊行年(月日):1060頃年

著者・作者:藤原明衡

掲載ページなど:316ページ下段6行目〔『新日本古典文学大系27』、1992〕

発行元:岩波書店