はいしゃく【盃杓】
読者カード 項目 2020年06月09日 公開
用例: | 〔一一・対残菊待寒月詩序〈紀長谷雄〉〕 雖無盃杓、雖無管絃、一詠一吟、遣懐於筆硯之間耳。 |
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『本朝文粋』 1060頃年 藤原明衡 | |
語釈: | 〔名〕さかづきと酒を酌む柄杓。転じて、さかもりをいう。〔cf.大修館『大漢和辞典』〕 |
コメント:意味は同じですが、用字が微妙に異なるので投稿します。
編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。諸橋『大漢和辞典』は、「杯酌」と「杯杓」を別項目としているのに倣います。「杓」にも転義として「酌む」意味はありますが、この場合は「ひしゃく」の意味に解しているようです。『漢書』と皮日休『二遊任詩』を引いています。
著書・作品名:本朝文粋
媒体形式:その他
刊行年(月日):1060頃年
著者・作者:藤原明衡
掲載ページなど:316ページ下段6行目〔『新日本古典文学大系27』、1992〕
発行元:岩波書店