ごぎゅうつきにあえぐ【呉牛月に喘ぐ】
読者カード 用例 2020年06月23日 公開
用例: | 〔五・為貞信公返随身表〈大江朝綱〉〕 身毛皆竪、寒似越鳥之畏霜、心魂共迷、熱於呉牛之喘月。 |
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『本朝文粋』 1060頃年 藤原明衡 | |
語釈: | (呉牛は暑さを恐れるあまり、月を見ても太陽と見誤って喘ぐという「世説新語‐言語」に見えることわざ)牛の喘ぐさまをいう。転じて、思いすごして取越し苦労をする意のたとえ。 |
コメント:
編集部:第2版では、夏目漱石『草枕』(1906)の例が添えられています。
著書・作品名:本朝文粋
媒体形式:その他
刊行年(月日):1060頃年
著者・作者:藤原明衡
掲載ページなど:204ページ上段後ろから6行目〔『新日本古典文学大系27』、1992〕
発行元:岩波書店