日国友の会



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ごぎゅうつきにあえぐ【呉牛月に喘ぐ】

読者カード 用例 2020年06月23日 公開

2019年10月18日 若桜木虔さん投稿

用例:〔五・為貞信公返随身表〈大江朝綱〉〕
身毛皆竪、寒似越鳥之畏霜、心魂共迷、熱於呉牛之喘月。
『本朝文粋』 1060頃年 藤原明衡
語釈:(呉牛は暑さを恐れるあまり、月を見ても太陽と見誤って喘ぐという「世説新語‐言語」に見えることわざ)牛の喘ぐさまをいう。転じて、思いすごして取越し苦労をする意のたとえ。

コメント:

編集部:第2版では、夏目漱石『草枕』(1906)の例が添えられています。

著書・作品名:本朝文粋

媒体形式:その他

刊行年(月日):1060頃年

著者・作者:藤原明衡

掲載ページなど:204ページ上段後ろから6行目〔『新日本古典文学大系27』、1992〕

発行元:岩波書店