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とこやせいだん【床屋政談】

読者カード 項目 2019年12月05日 公開

2019年12月02日 ぽんちさん投稿

用例:知識は新聞やパンフレットをでず、極言すれば床屋政談に過ぎなかったのではないかと思う。
『屋根裏の独白』 1959年 開高健
語釈:〔名〕床屋でするような政治に関する気楽な議論。

コメント:第2版に見出しがない。

編集部:第2版では、「床屋政治家」という見出しがあり、芥川龍之介の『侏儒の言葉』(1923-27)が引かれていますが、「床屋政談」は立項されませんでした。文献をみる限り、比較的新しい言葉のようで、戦後から例が見え始めます。

開高健は同人誌『えんぴつ7号』(1950)に発表した『季節 第二部 十九歳の青年の風土』という小説の(I)でもこの言葉を使っていますね。「こりゃあ君、何だよ、八公熊公の床屋政談だよ。弥次馬やな、まあ。」

なお、電子版から引用する場合、ページは特定できないので、投稿フォームのページの欄に章題、小書などを、ご投稿いただいたように、できるだけ詳しく記していただけると助かります。

著書・作品名:屋根裏の独白

媒体形式:

刊行年(月日):1959年

著者・作者:開高健

掲載ページなど:〔『開高健電子全集2 純文学初期傑作集/芥川賞 1958-1960』、屋根裏の独白・後記〕

発行元:小学館