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ぼたん【牡丹】

読者カード 用例 2020年12月22日 公開

2019年12月06日 若桜木虔さん投稿

用例:〔下・禁中瞿麦花詩三十韻〕
今年初種禁籬。物得地而増美。雖有数十名花。傍若無色香耳。但古今人嘲詠知小。蓋此花生大山川谷。不在好家名処。何得右薔薇左牡丹前蘭菊後萱草乎。
『田氏家集』 892頃年 島田忠臣
語釈:〔名〕(1)ボタン科の落葉低木。中国原産で、古く日本に渡来し、観賞用として庭に植えられる。高さ〇・六~一・八メートル。葉は二回羽状複葉で有柄。各小葉は卵形か披針形で二~三裂する。春、梢上に径二〇センチメートルぐらいの大形の重弁花を一個つける。花は紅・紅紫・黒紫・桃・白色などで変化が多い。根皮は頭痛、関節炎、リウマチ、婦人病などの薬として煎服(せんぷく)される。漢名、牡丹。はつかぐさ。ふかみぐさ。なとりぐさ。やまたちばな。ぼうたん。ぼうたんぐさ。学名はPaeonia suffruticosa 《季・夏》 ▼ぼたんの芽《季・春》

コメント:

編集部:第2版では、『菅家文草』(900頃)の例が早く、漢籍は白居易『惜牡丹花詩』の例が引かれています。

著書・作品名:田氏家集

媒体形式:その他

刊行年(月日):892頃年

著者・作者:島田忠臣

掲載ページなど:178ページ下段4行目〔『群書類従 第九輯 文筆部・消息部』、1932〕

発行元:続群書類従完成会