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せいはんごう【正反合】

読者カード 用例 2020年09月25日 公開

2020年02月03日 ねじり草さん投稿

用例:ヘーゲルの三段軌範は正反合の三段を説き始て精密を得たりと言ふべし〈第四章〉
『宗教哲学骸骨』 1892年 清澤満之
語釈:〔名〕(ドイツ These-Antithese-Synthese の訳語。定立・反定立・総合の意)ヘーゲルによって定式化された、弁証法の考え方。その論理展開を三つの段階に分けたもの。すなわち、一つの判断(正=定立)と、これに矛盾する他の判断(反=反定立)とが、いちだんと高度な総合的な判断(合=総合)に統合される過程をさす。この過程を「止揚」「揚棄」という。

コメント:さかのぼります。214頁に明治25年8月法蔵館刊とあります。

編集部:第2版では、早坂二郎・松本悟朗『尖端語百科辞典』(1931)の例が添えられていますが、さらに、39年さかのぼります。

著書・作品名:宗教哲学骸骨

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1892年

著者・作者:清澤満之

掲載ページなど:208頁下段文の4行目〔『明治文学全集46 新島襄・植村正久・清澤満之・綱島梁川集』、1977〕

発行元:筑摩書房