日国友の会

がじゅまる

読者カード 用例 2020年07月27日 公開

2020年06月25日 遠州国子さん投稿

用例:名護大通の入口に巨樹が鬱蒼と立ってゐる、おれがここの玄関番だぞといはんばかりに。〈略〉たしかに県下で比類の稀な老大ガジュマルであらう。
『沖縄写真帖 第1輯』 1925年 坂口総一郎
語釈:〔名〕(沖縄の方言による)クワ科の常緑高木。屋久島、種子島以南の亜熱帯、熱帯地方に生える。防風林にしたり、観賞用として栽植などもする。高さ二〇契以上にもなり、幹はよく分枝し、たくさんの気根を垂れる。葉は互生し厚く光沢があり、長さ四~一二センチメートルの先のとがった楕円形で、短い柄がある。葉腋(ようえき)にイチジクに似た径一センチメートルほどの袋状の実を一、二個つける。材は細工物などに用いる。漢名、榕樹。がじまる。がずまる。かつまる。たいわんまつ。学名はFicusmicrocarpa

コメント:がじゅまるの形に限れば遡ります。

編集部:いずれも友の会で早い例をご紹介いただいていますが、古書人さんにご紹介いただいた坪谷善四郎『日本漫遊案内 下巻』(1905)の語形は「がじまる」、末広鉄男さんにご紹介いただいた芳賀矢一・下田次郎『日本家庭百科事彙』(1906)の語形は「カズマル」となっており、見出し語形の例としては今回ご紹介いただいた例がいちばん早いということになります。

著書・作品名:沖縄写真帖 第1輯

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1925年

著者・作者:坂口総一郎

掲載ページなど:見出し「名護の大ガジュマル」(ページを振っていないので見出しで示します)

発行元:出版者・坂口総一郎