きつね【狐】
読者カード 用例 2020年12月22日 公開
用例: | きつねのまいこむ時分まで、三ッぶとんの上におしづまつていりやあ〈二〉 |
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『通言総籬』 1787年 山東京伝 | |
語釈: | 〔名〕(7)「きつねまい(狐舞)」の略。 |
コメント:さかのぼります。
編集部:第2版では、洒落本『青楼松之裡』(1802)の例が添えられていますが、15年さかのぼります。ちなみに、「狐舞」の語釈は「江戸時代、乞食の一種。大晦日、節分の夜、また、正月に、狐の面をかぶり、幣をもち、太鼓をたたき「御祈祷、御祈祷」と呼びながら舞い歩いて銭を乞うたもの。多く、遊里に出入りした。きつね。祈祷狐(きとうきつね)」となっています。
著書・作品名:通言総籬
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1787年
著者・作者:山東京伝
掲載ページなど:106ページ6行目〔『新日本古典文学大系 85 米饅頭始 仕懸文庫 昔話稲妻表紙』、1990〕
発行元:岩波書店