にっけいしゅ【肉桂酒】
読者カード 語釈 2020年09月17日 公開
用例: | 肉桂酒と稱するが實は酒でも何でもない肉桂汁に紅で色をつけたのを小さな瓢簞形の硝子罎に入れたものも當時の吾々の爲には天成の甘露であつた。〈五〉 |
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『自由画稿』 1935年2月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕「にっけいすい(肉桂水)」に同じ。 |
コメント:この語釈では載っていないようなので。初出(昭和十年二月、中央公論)とあります。
編集部:第2版の語釈は「焼酎(しょうちゅう)に肉桂の皮と砂糖を加えてつくった酒」となっており、「にっけいすい(肉桂水)」には「肉桂の樹皮でつくった桂皮水を薄めて、赤や黄に着色した飲みもの。駄菓子屋で売られていた。にっけ水。《季・夏》」とあります。
著書・作品名:自由画稿
媒体形式:雑誌
刊行年(月日):1935年2月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:寺田寅彦全随筆五 1992年4月3日第1刷発行 329ページ本文12行目
発行元:岩波書店