日国友の会



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そしゃくい【咀嚼胃】

読者カード 項目 2020年09月25日 公開

2020年08月17日 ubiAさん投稿

用例:こほろぎやおけらのやうな蟲の⻝道には横道に嗉嚢のやうなものが附屬してゐるが、食道直下には「咀嚼胃(カウマーゲン)」と名付ける嚢があつてその内側にキチン質で出來た⿒のやうなものが數列縱に並んでゐる。〈九〉
『自由画稿』 1935年3月 寺田寅彦
語釈:〔名〕咀嚼の機能をそなえた特殊な胃の総称。例えば、甲殻類の胃の内部は厚いキチン層で被われ、キチン質の胃歯と呼ばれる突起をもっている。これらを筋肉によって動かして、胃内の食物を機械的に消化する。その他,鳥類・ミミズ・昆虫類の砂嚢もこれにあたる.〔cf.『岩波生物学辞典 第5版』『旺文社 生物事典』@JapanKnowledge〕

コメント:項目が載っていないようなので。初出(昭和十年三月、中央公論)とあります。

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:自由画稿

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1935年3月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆五 1992年4月3日第1刷発行 354ページ本文7行目

発行元:岩波書店