日国友の会



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しだいだか【次第高】

読者カード 項目 2020年10月26日 公開

2020年08月26日 とねさん投稿

用例:しばらく視(なが)めたが、牡鶏(をんどり)がパツと翼(つばさ)を拂(はた)いて、雨脚(あめあし)がやゝ繁(しげ)く成(な)つたから、步行(ある)き出(だ)すと、蘆(あし)の根(ね)を次第高(シダイタカ)に、葉(は)がくれに、平屋(ひらや)のすぐ小座敷(こざしき)らしい丸窓(まるまど)がある。
『深川淺景』 1928年 泉鏡花
語釈:〔形動〕しだいしだいに高くなって行くさま。

コメント:濁らない形です。初出は東京日日新聞連載(1927年)。ここでは復刻版(中外書房、1966年)によりました。

編集部:第2版では、小杉天外『はやり唄』(1902)から連濁形「シダイダカ」の確例が引かれています。

著書・作品名:深川淺景

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1928年

著者・作者:泉鏡花

掲載ページなど:東京日日新聞社(編)『大東京繁盛記』88ページ

発行元:春秋社