バラス
読者カード 語釈 2020年11月29日 公開
用例: | 本湊町、船松町、明石町、――店には海燈明に船ばらす、鹽くさい古風の問屋の暗い軒並、大きな錨。貝殻。それがどうだ。 |
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『大川風景』 1928年 北原白秋 | |
語釈: | 〔名〕(「バラスト」の略)「バラスト(1)」に同じ。 |
コメント:複合語ですがとりあえず投稿いたします。原文は「ばらす」に白丸傍点(⭘⭘⭘)。初出は東京日日新聞連載(1927年)。ここでは復刻版(中外書房、1966年)によりました。
編集部:第2版では、「バラスト⑶」に同じとだけありますから、別途ブランチを儲けるべきですね。ちなみに、「バラスト⑴」の語釈は「(1)船体の安定を保つために船底に積み入れる水・油・砂・小石などの重量荷物。脚荷(あしに)。底荷」とあり、「バラスト⑶」の語釈は「道路、線路などに敷く砂利・砂礫。バラス」とあります。
著書・作品名:大川風景
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1928年
著者・作者:北原白秋
掲載ページなど:東京日日新聞社(編)『大東京繁盛記』166ページ
発行元:春秋社