日国友の会



現在「会員登録」「お問い合わせ」は休止しております。ご不便をおかけしますがご了承ください。(2024年3月28日)

にいろ【丹色】

読者カード 用例 2020年12月22日 公開

2020年09月03日 ubiAさん投稿

用例:さうして、その丹色が、焰にあぶられた電車の架空線の電柱の赤錆の色や、燒跡一面に散らばつた煉瓦や、燒けた瓦の赤い色と映え合つて居た。
『短章その一 無題(四十八)』 1923年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕丹(に)の色。丹のような赤い色。

コメント:第二版の用例(984)より新しいですが、この非常に古い例以外にないので。初出(大正十二年十一月、澁柿)とあります。

編集部:第2版では、『観智院本三宝絵』(984)の例が添えられています。

著書・作品名:短章その一 無題(四十八)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1923年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆六 1992年5月7日第1刷発行 64ページ本文4行目

発行元:岩波書店