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げんしばくだん【原子爆弾】

読者カード 用例 2020年12月26日 公開

2020年09月03日 ubiAさん投稿

用例:同じ著者の「放たれた世界」を讀んで居ると、「原子爆彈」と稱する恐るべき利器によつて、和蘭の海を支へる堤防が破壞され、國中一面が海になる、
『短章その一 無題(七十九)』 1929年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕核分裂性物質の核分裂連鎖反応により、瞬間的に狭い空間で大量のエネルギーが放出されることによる爆発を利用する爆弾。昭和二〇年(一九四五)八月六日、初めて広島にウラン235を原料としたものが投下され、同九日には長崎にプルトニウム239を原料としたものが投下された。原爆。

コメント:投稿例(1944)よりもさかのぼります。括弧付きの例ですが。初出(昭和四年十一月、澁柿)とあります。

編集部:2006年6月15日付けで、松永洋介さんに、『読売報知』1944年12月29日付け記事の例をご紹介いただいていますが、さらに、15年さかのぼります。

著書・作品名:短章その一 無題(七十九)

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1929年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆六 1992年5月7日第1刷発行 115ページ本文7行目

発行元:岩波書店