セメン
読者カード 用例 2021年01月16日 公開
用例: | 朝、目がさめると猫の玉が庭で死んで居ると云つて騷いで居る、(略)矢張り虫のせいらしい。セメンでものませばよかつたかも知れない。 〔大正十三(1924)年五月七日〕 |
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『寺田寅彦日記』 1924年5月7日 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕「セメンえん(─円)」に同じ。 |
コメント:第二版の用例(1930)よりさかのぼります。
編集部:第2版では、細田民喜『真理の春』(1930)の例が早いのですが、さらに、6年さかのぼります。ちなみに、「セメン円」の語釈は「セメンシナを煎(せん)じて作る回虫駆除用の赤い丸薬。サントニンを多量に含む。セメン」となっています。
著書・作品名:寺田寅彦日記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1924年5月7日
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:279ページ本文6行目〔『寺田寅彦全集第十三巻』一九五一年五月五日第一刷発行、一九八六年八月七日第二刷発行〕
発行元:岩波書店