日国友の会



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タクト

読者カード 用例 2021年01月20日 公開

2020年09月12日 ubiAさん投稿

用例:第九シムホニーを聞く前から、スコアーを見てタクトを取りながらレコードを聞く事をやつて見たが面白さがちがふ。(略)卅日に十字屋でタクトノ棒を買つて來て此頃やつて見る。
〔大正十四(1925)年一月六日〕
『寺田寅彦日記』 1925年1月6日 寺田寅彦
語釈:〔名〕(ドイツ Takt ・英 tact)(2)(合唱や合奏の)指揮。また、指揮棒。

コメント:後半の「タクトノ棒」の方がタクト(2)の語釈で、第二版の用例(1939)よりさかのぼります。ちなみに前半の「タクトを取りながら」はタクト(1)の例ですが、第二版の用例(1922~23)よりは新しいです。

編集部:第2版では、井伏鱒二『多甚古村』(1939)の例が早いのですが、さらに、14年さかのぼります。

著書・作品名:寺田寅彦日記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1925年1月6日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:301ページ本文1行目〔『寺田寅彦全集第十三巻』一九五一年五月五日第一刷発行、一九八六年八月七日第二刷発行〕  

発行元:岩波書店