しゅせきさん【酒石酸】
読者カード 用例 2021年04月11日 公開
用例: | シャックリ未だやまず藥屋にて酒石酸二グラム、重曹四グラム求め召上がり一時やむ、 〔大正八(1919)年十月三十日〕 |
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『寺田寅彦日記』 1919年10月30日 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕オキシカルボン酸の一つ。化学式C4H6O6 D‐酒石酸、L‐酒石酸、ブドウ酸、メソ酒石酸の四種の光学異性体があるが、ふつうにはL‐酒石酸をさす。単斜晶系柱状結晶。植物の果実などに含まれ、広く存在する。清涼飲料水・シロップ・ベーキング‐パウダーなどの原料、マスキング剤、沸騰散などに用いられる。ジヒドロキシコハク酸。 |
コメント:第二版に載っているのは辞書類(1829~34、1873)のようで、実際の使用例が載っていないので。この部分は、後記によると「夫人の筆に成る著者の日記」とのこと。
編集部:第2版では、『泰西方鑑』(1829-34)と『薬品名彙』(1873)の例が添えられています。
著書・作品名:寺田寅彦日記
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1919年10月30日
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:439ページ本文10行目〔『寺田寅彦全集第十二巻』、一九五一年四月五日第一刷発行、一九八六年七月七日第二刷発行〕
発行元:岩波書店