やみからやみにほうむる【闇から闇に葬る】
読者カード 用例 2021年06月29日 公開
用例: | 又勝安房の幕府財政計畫について作つた吸塵錄三册と、彼の心血をそゝいで物した附屬圖五十枚は、今まで誰の眼にも觸れず祕められてゐたものが、暗(ヤミ)から、暗(ヤミ)に葬(ホウム)られてしまつた。 |
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『大正大震災大火災』 1923年10月1日 大日本雄弁会・講談社(編) | |
語釈: | 世人の目に触れないように処分する。また、後に証拠が残らないように、事件などをこっそり始末する。闇から闇。闇に葬る。 |
コメント:小見出しの項目ですが、遡ります。
編集部:第2版では、内田魯庵『読書放浪』(1933)の例が早いのですが、さらに、10年さかのぼります。
著書・作品名:大正大震災大火災
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1923年10月1日
著者・作者:大日本雄弁会・講談社(編)
掲載ページなど:24ページ
発行元:大日本雄弁会・講談社