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ふくそくるい【腹足類】

読者カード 用例 2021年07月05日 公開

2020年11月15日 ubiAさん投稿

用例:腹足類ガ食物ヲ咀嚼スル方法ヲ問フ
〔明治二十九(1896)年三月廿五日〕
『寺田寅彦日記』 1896年3月25日 寺田寅彦
語釈:〔名〕軟体動物門の一綱。前鰓類・後鰓類・有肺類を含む。巻き貝の類で、からだは捩(ねじ)れをおこして左右不相称になり、腹面は広く、筋肉が発達し足となり、らせん状の巻いた貝殻をもつ。後鰓類では捩戻(ねじれもど)りをして左右相称になるが内臓塊も捩れ、本鰓、鰓下腺、嗅検器などは片側退化している。頭部は明瞭で触角と目があり、口腔には歯舌がある。発生はらせん分割によってトロコフォラ幼生、ベリジャー幼生を経て成体となる。

コメント:投稿例(1903)よりもさかのぼります。

編集部:2016年10月13日付けで、古書人さんに、箕作佳吉『普通教育 動物学教科書』(1903)の例をご紹介いただいていますが、さらに、7年さかのぼることになります。

著書・作品名:寺田寅彦日記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1896年3月25日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:42ページ本文12行目〔『寺田寅彦全集第十一巻』、一九五一年三月五日第一刷発行、一九八六年六月五日第三刷発行〕

発行元:岩波書店