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たいふういっか【颱風一過】

読者カード 用例 2021年10月19日 公開

2021年01月03日 ubiAさん投稿

用例:それきり受取つたとも何とも音もなくしーんとしてしまつて颱風一過の後の如き有樣に有之候、
〔昭和五年(1930)十二月二十五日〕
『小宮豐隆宛寺田寅彦書簡』 1930年12月25日 寺田寅彦
語釈:台風が通り過ぎた後の状態。雑然とした様子や、空のよく晴れていることをいう。

コメント:投稿例(1935)よりもさかのぼります。書簡末尾(十二月廿五日)。

編集部:2003年10月17日付けで、古笈さんに、北條清一『武州このごろ記』(1935)の例をご紹介いただいていますが、さらに、5年さかのぼることになります。

著書・作品名:小宮豐隆宛寺田寅彦書簡

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1930年12月25日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:436ページ本文1行目〔『寺田寅彦全集第十六巻』、一九五一年八月五日第一刷発行、一九八六年一一月五日第二刷発行〕

発行元:岩波書店