ふめんもく【不面目】
読者カード 用例 2021年07月29日 公開
用例: | 氣味惡(きみわろ)きほど大人(おとな)しき鴨の所置に、母子(おやこ)今更のやうに氣毒(きのどく)がり、母親不面目(フメンモク)の面(つら)押拭(おしぬぐ)うてと、鴨の高き閾(しきゐ)を跨ぎ、謝罪(わび)やら禮やら兼て行き、 |
---|---|
『伽羅枕』 1891年 尾崎紅葉 | |
語釈: | 〔名〕(形動)「ふめんぼく(不面目)」に同じ。 |
コメント:わずかですが遡ります。
編集部:第2版では、福田英子『妾の半生涯』(1904)の例が早いのですが、13年さかのぼることになります。ちなみに「ふめんぼく(不面目)」の語釈は「名誉を傷つけること。面目を失うこと。また、そのさま。不名誉。ふめんもく。ふめん」となっています。
著書・作品名:伽羅枕
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1891年
著者・作者:尾崎紅葉
掲載ページなど:20ページ
発行元:春陽堂