日国友の会



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かんしょう【干渉】

読者カード 用例 2021年12月05日 公開

2021年02月04日 ubiAさん投稿

用例:いわゆる格子(grating)に、波の長さの決まった当り前の光を当てると、一つ一つの筋が新しい“第二次の”波を出すもとになって、それから出て行く波はそれの向きによって助け合ったりまた消し合ったり、いわゆる“干渉(Kansyô)”をして、
『X線と結晶体』 1917年7月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(5)二つ以上の同種類の波動が、同一地点で合ったとき、両者が重なって互いに強め合ったり弱め合ったりする現象。音波ではうなりを、光では干渉縞(かんしょうじま)を生ずる。

コメント:辞書からの投稿例(1904)よりも新しいですが、文例の投稿例(1922)よりもさかのぼるので。原文ローマ字、( )内に見出し語のみ原文ローマ字表記をいれました。初出(大正六年七月、『ローマ字世界』)とあります。

編集部:2009年3月18日付けで、古書人さんに、郁文舎編輯所『理科辞典』(1904)の例をご紹介いただいていますが、文章例としては、同じく古書人さんに、2006年5月12日付けでご紹介いただいている『科学知識』(第2巻第1号、1922)の例よりも5年さかのぼることになります。

著書・作品名:X線と結晶体

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1917年7月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:邦字表記は、78ページ8行目〔『寺田寅彦全集第九巻』、一九九七年八月六日発行〕(ローマ字表記は、76ページ12行目〔『寺田寅彦全集第十巻』、一九五一年一月一〇日第一刷発行 一九八六年五月六日第二刷発行〕)

発行元:岩波書店