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けいこうばん【蛍光板】

読者カード 用例 2021年12月05日 公開

2021年02月04日 ubiAさん投稿

用例:結晶を通って分かれて出る弱いX線も蛍光板(Keikô-ban)(シアン化バリウム白金を塗った板で、X線が当たると光を放つもの)に光を発するだけの強さにすることができるようになり、
『X線と結晶体』 1917年7月 寺田寅彦
語釈:〔名〕蛍光物質を塗布した板。板上に、物体を透過した電子線、X線などの放射線の影絵をつくり、物体内部の状態などを観察するのに用いる。人体の内部疾患の観察に用いる医療用蛍光板のほか、電子顕微鏡用蛍光板、赤外線用蛍光板などがある。

コメント:投稿例(1935)よりもさかのぼります。原文ローマ字、( )内に見出し語のみ原文ローマ字表記をいれました。初出(大正六年七月、『ローマ字世界』)とあります。

編集部:2005年9月15日付けで、末広鉄男さんに、石原純『理化学辞典』(1935)の例をご紹介いただいていますが、さらに、18年さかのぼることになります。

著書・作品名:X線と結晶体

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1917年7月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:邦字表記は、79ページ13行目〔『寺田寅彦全集第九巻』、一九九七年八月六日発行〕(ローマ字表記は、77ページ21行目〔『寺田寅彦全集第十巻』、一九五一年一月一〇日第一刷発行 一九八六年五月六日第二刷発行〕)

発行元:岩波書店