日国友の会



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かぜがふけばおけやがよろこぶ【風が吹けば桶屋が喜ぶ】

読者カード 用例 2022年01月26日 公開

2021年03月29日 ubiAさん投稿

用例:風が吹いて桶屋が喜ぶといふ一場の戲談も强ち無意義な事ではない。
『方則に就て』 1915年10月 寺田寅彦
語釈:思いがけない影響が出る、また、あてにならない期待をするたとえ。風の起こす砂ぼこりで盲人がふえ、その三味線用の皮のために猫がへり、そのためふえた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかるというもの。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。

コメント:「吹けば」が「吹いて」とやや異なりますが、投稿例(1970)よりもさかのぼります。文末に(大正四年十月)とあります。

編集部:2008年12月16日付けで、ぽんちさんに、有吉佐和子『芝桜 下』(1970)から「風が吹けば桶屋が儲かる」の例をご紹介いただいていますが、さらに、55年さかのぼることになります。

著書・作品名:方則に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1915年10月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆一 一九九一年一二月四日第一刷発行、175ページ本文9行目

発行元:岩波書店