日国友の会



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きあつけいど【気圧傾度】

読者カード 用例 2022年05月17日 公開

2021年05月30日 ubiAさん投稿

用例:例へば東京で夏の夕方風が凪げば、それは南がゝつた風の反對するやうな氣壓傾度が正常の傾度に干涉して居る、
『海陸風と夕凪』 1922年8月 寺田寅彦
語釈:〔名〕等圧線に直角な方向に一定距離をとり、その間の気圧差をいう。ふつうは緯度一度の距離(約一一一キロメートル)を一定距離としてとり、気圧差はヘクトパスカルまたはミリバールであらわす。その場所の風速は気圧傾度に比例する。

コメント:投稿例(1932)よりもさかのぼります。初出(大正十一年八月、科学知識)とあります。

編集部:2008年10月4日付けで、末広鉄男さんに、『万有科学大系正篇第十巻(普及版)』(1932)の例をご紹介いただいていますが、さらに、10年さかのぼることになります。

著書・作品名:海陸風と夕凪

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1922年8月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:261ページ本文5行目〔『寺田寅彦全随筆二』、一九九二年一月七日第一刷発行〕

発行元:岩波書店