きりこガラス【切子硝子】
読者カード 用例 2022年05月30日 公開
用例: | ⻝卓には、いつも、切子ガラスの花瓶に、時節の花が插してあつた。それがどんな花であつても純白の卓布と澁色のパネルによくうつつて美しかつた。〔二 ボーイ〕 |
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『雑記(II)』 1924年4月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(ガラスは オランダglas)彫刻や切込みなどの細工を施したガラス器。カットグラス。きりこ。 |
コメント:第二版の用例(1927)よりさかのぼります。初出(大正十三年四月、中央公論)とあります。
編集部:第2版では、芥川龍之介『歯車』(1927)の例が早いのですが、さらに、3年さかのぼることになります。
著書・作品名:雑記(II)
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1924年4月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:398ページ本文9行目〔『寺田寅彦全随筆二』、一九九二年一月七日第一刷発行〕
発行元:岩波書店