日国友の会



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サディズム

読者カード 用例 2022年06月07日 公開

2021年06月13日 ubiAさん投稿

用例:一種サディズム匂のあるエロティックな深刻味があつて〔二科會(カタログ順)〕
『昭和二年の二科會と美術院』 1927年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 sadism)《サジズム》異常性欲の一つ。相手に苦痛を与えることで性的満足を感ずること。広義には、残酷さの中に喜びを見いだす性向をいう。この症状を作品にとりあげたフランスの作家マルキ=ド=サドの名にちなんで命名された。←→マゾヒズム。

コメント:第二版に載っている辞書類(1921)以外の文例(1956)よりもさかのぼるので。初出(昭和二年十一月、靈山美術)とあります。

編集部:第2版では、小林花眠『新しき用語の泉』(1921)の例が早く、文章例例としては円地文子『妖』(1956)よりも29年さかのぼることになります。

著書・作品名:昭和二年の二科會と美術院

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1927年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:542ページ本文11行目〔『寺田寅彦全随筆二』、一九九二年一月七日第一刷発行〕

発行元:岩波書店