バイオリニスト
読者カード 用例 2022年06月07日 公開
用例: | 私は云はゞ偶然にセリストになつた。事によつては、ヴァイオリニストにも又トロンボニストにもなつたかも知れない。音樂が第一に來るもので特別な樂器ではない。しかし自分のメディアムとして或る特別な樂器を選んだ以上は〔三〕 |
---|---|
『人の言葉——自分の言葉』 1927年11月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(英 violinist)《ヴァイオリニスト》バイオリンの演奏を職業とする人。バイオリン奏者。バイオリン弾き。提琴家。 |
コメント:第二版に載っている辞書類(1914)以外の文例(1953)よりもさかのぼるので。(パブロ・カサルスの言葉。マルテンスの「ストリングマスタリー」より拙譯)と書かれている文章中からですが。初出(昭和二年十二月、理學部會誌)とあります。
編集部:第2版では、勝屋英造『外来語辞典』(1914)の例が早く、文章例としては井上友一郎『負け犬』(1953)の例よりも26年さかのぼることになります。
著書・作品名:人の言葉——自分の言葉
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1927年11月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:549ページ本文5行目〔『寺田寅彦全随筆二』、一九九二年一月七日第一刷発行〕
発行元:岩波書店