こうしゅうしょくどう【公衆食堂】
読者カード 用例 2022年06月20日 公開
用例: | 或る公衆⻝堂で晝飯を⻝つたときに「君、デヴィルド・クラブを⻝つて見ないか」といふから、何だと聞くと、蟹肉に辛い香料をいれてホットにしてあるから、それで「デヴィルド」だといつて聞かされた。〔三 暑さの過去帳〕 |
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『夏』 1930年8月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(1)大衆向きで、手軽に食事をとるための食堂。特に、大正末期から昭和にかけて設けられた公営のものをいう。 |
コメント:第二版に載っている辞書類(1923)以外の文例(1931)よりもさかのぼるので。初出(昭和五年八月、東京朝日新聞)とあります。
編集部:第2版では、生田長江『現代語辞典』(1923)の例が早く、文章例としては一瀬直行『彼女とゴミ箱』(1931)の例よりも1年さかのぼります。
著書・作品名:夏
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1930年8月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:154ページ本文1行目〔『寺田寅彦全随筆三』、一九九二年二月四日第一刷発行〕
発行元:岩波書店